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風邪の時の寒気と熱の関係
寒気
風邪をひいた時に、まず襲ってくるのは寒気ではないでしょうか?
僕は、寒気とくしゃみからというのがほとんどです。
寒気を感じているということは身体が温かくして欲しいというメッセージを発しているということです。
もうちょっと具体的に言えば、視床下部の体温調節中枢によって普段は約37度に設定されている体温が、ウイルス感染によってより高い温度に設定されるために、感覚としては寒さを覚え(温めて欲しいから)、肉体的には骨格筋などを震わせて体温を上げようとしているのです。
ですから、寒気を感じたらすみやかに身体を温めてあげましょう。
生姜湯を飲んだり、カイロを使ったり、厚着をしたり一刻も早く身体を温めてやることが(ウイルスと戦う体制を作ることになるので)必要です。
熱
そして、熱が出ます。
熱というのは遊べなくなるので嫌なものですが、ウイルスと戦うために身体がわざわざ体温を上げた結果です。
発熱すると
- ウイルスの増殖スピードが下がり、撃退しなければならないウイルスの数が減る。
- 体内の化学反応のスピードが上がるので、免疫系がウイルスを撃退する効率が高まる。
- 身体が動かせなくなるためにウイルスと戦う体力を温存できる。
という3つの利点があります。
よって・・・
「無理に熱を下げるのはやめましょう」
欧米の多くの医師は、発熱を抑えるのではなく放置しています(最近は日本でもこういった医師が増えてきた感じがします)。
大人でしたら40℃を超えるような熱は危険ですが、38℃ぐらいの熱でしたらなるべく身体任せにしておきましょう。
ウイルスをやっつけ終わったら、自然と熱も下がります。
参照:生田哲(2013)「ウイルスと感染のしくみ」SoftBank Creative
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