ロタウイルスワクチンの予防接種のこと

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ロタウイルスワクチンの予防接種について考えてみました

ロタウイルスワクチンとは

 

ロタウイルスワクチンは乳幼児のほとんどが感染すると言われているロタウイルスの症状(下痢など)を軽減し、重症化させないためのワクチンです。

 

ロタウイルスの感染によって重症化すると、痙攣、脳炎、髄膜炎、脳症、ライ症候群、ギラン・バレー症候群、出血性ショック脳症症候群などの合併症を発症することもあります。

 

そして、ロタウイルスによって毎年日本国内で2〜18名の方が亡くなっています(厚生労働省ホームページより)。

 

2015年2月時点で日本で認可・使用されているロタウイルスワクチンはロタテックロタリックスの2種類です。

 

どちらか片方を認可・使用している国は世界で100カ国以上あり、30カ国は定期予防接種に組み入れています。

 

ロタリックス

 

ロタリックスはグラクソ・スミス・クライン社が開発したワクチンで2011年11月に日本で認可され使われ始めました。

 

2006年の臨床試験でロタウイルスの重症化を85%抑えたという結果が出ています。

 

日本では6週から24週(初回は14週の6日まで)の乳児に2回に分けて経口摂取させます(期間や回数などは各自確認お願いします)。

 

ロタテック

 

ロタテックはメルク社が開発したワクチンで2012年7月に日本で認可され使われ始めました。

 

2006年の臨床試験でロタウイルスの重症化を98%抑えたという結果が出ています。

 

日本では6週から32週(初回は14週の6日まで)の乳児に3回に分けて経口摂取させます(期間や回数などは各自確認お願いします)。

 

ロタウイルスワクチンの予防接種は任意で、費用は3万円ほどかかります。

 

ロタウイルスワクチンの効果

 

ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)の効果は上記しました通り、重症化を防ぐという面ではかなりの効果を発揮します。

 

アメリカでは2000年〜2006年まではロタウイルスの陽性率が25%・流行期間が26週だったのが、ロタテックを使い始めた2008年〜2009年ではそれぞれ10%・17週と大幅に減少したという報告もあります。

 

ロタウイルスワクチンの副反応(副作用)

 

ロタウイルスワクチンの副反応で特に問題となるのが腸重積です。

 

⇒こちらをクリックするとウィキペディアの腸重積のページへ行きます

 

1998年に米国で販売されたロタシールドというロタウイルスワクチンは1週間で腸重積の発症率が30倍となり、わずか1年で市場から撤退しています。

 

今回のロタテックとロタリックスは2006年の臨床試験では腸重積になる確率は、ワクチンを飲んでいない乳児と同じという結果が出ました。

 

市場に出たあともアメリカ・ブラジルでは異常が見つかっていません。

 

しかし、オーストラリアではワクチン接種後1週間で腸重積の発症率がロタテック5.3倍、ロタリックス3.5倍、3週間でロタテック3.5倍、ロタリックス1.5倍という報告があります。

 

メキシコでもワクチン接種後1週間で腸重積の発症率がロタリックス5倍という報告があります。

 

参照:谷口孝喜(2012)『ヒトロタウイルスワクチン』

 

http://jsv.umin.jp/journal/v62-1pdf/virus62-1_87-96.pdf

 

ロタテックとロタリックスのインタビューフォーム(添付書のようなもの)のpdfもネットからダウンロードして見ることができます。

 

ワクチン接種を考えるにあたって

 

ワクチンを製造している会社とワクチン接種を推奨している厚生労働省・WHOのウィキペディアのページをご紹介しておきます。

 

ワクチン接種を迷っている人にとっては、どんな会社が作って、どんな組織がおすすめしているかというのは判断するうえでの材料になると思います。

 

グラクソ・スミス・クライン

 

⇒こちらをクリックするとグラクソ・スミス・クラインのウィキペディアのページへ行きます

 

メルク

 

⇒こちらをクリックするとメルクのウィキペディアのページへ行きます

 

厚生労働省

 

⇒こちらをクリックすると厚生労働省のウィキペディアのページへ行きます

 

WHO

 

⇒こちらをクリックするとWHOのウィキペディアのページへ行きます

 

最後に

 

色々な文献やサイトなどを見て検討しても、ワクチンを接種するかどうか悩む人が多いと思います。

 

ワクチン自体が感染を拡大させないために確率を重視してやっていくものですから、ワクチンを受けたために副反応が出てしまうこともあるわけです。

 

ワクチンの考え方についてKnow VPD!というサイトにわかりやすく掲載されていたので下記に引用しておきます。

 

http://www.know-vpd.jp/vc/vc_safe02.htm

 

ワクチンを接種した場合に、合併症を起こすことがあります。たとえば、おたふくかぜのワクチン接種を受けると、数千人に1人(0.05%程度)、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)が起きるケースがあります。しかし接種を受けないで自然にかかった場合は、約2%(100人に2人)の患者に無菌性髄膜炎が起こるといわれていて、ワクチンを接種した方が、発生する割合ははるかに少ないのです。また、ワクチンで起こる無菌性髄膜炎は、ふつうはひどくならず、短期間の入院か外来治療で済みます。これらを含めて、副反応があっても接種するのは、副反応より相手の病気(VPD)の方が重大だからです。それだけVPDは重大な病気なのです。

 

さらに前述したロタシールドやMMRワクチンや生ポリオワクチンのように、数年後に危険性が発覚するという可能性もあります。

 

そしてワクチン接種は儲かるので(ワクチンが効くか効かないか、安全か安全でないかは別として儲かるのは間違いないですからね)、僕らにいろんなことを考えさせます。

 

「医者も儲かるから勧めてんじゃないの?」という疑念もぬぐい去れません。

 

とは言え、ワクチンが果たしてきた役割が大きいというのも事実ですから難しいとこです。

 

結論

 

ということで、誰かの意見に従っていれば正解ということはなさそうです。

 

自分の出来る範囲・許す時間の中で情報を仕入れてよく吟味し、家族などとも相談してワクチンを接種するかどうか決めましょう。

 

このサイトがその一助となれば幸いです。

 

追伸

 

ワクチンに関しては別のサイトでも考察してますので、よろしければ参照してみてください。

 

⇒普通の人が予防接種について考える方法

 

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